さて、お弁当の準備はOKや。飲み物も良し、必要なもんは全部持ったな。

「主、これは?」
「おお、忘れとった。おーきにな、ザフィーラ」

 あかんあかん、勉強道具を忘れてったらあかんな。今日は勉強しにいくんやから。
 今度こそ忘れもんはないな。
 おっと、その前に鏡でもう一度身だしなみを確かめてと……

「ほな行こうか。ザフィーラ、よろしゅうな」
「はい、お任せを」

 転移魔法の魔法円が生じてわたしとザフィーラを包む。
 今日はアースラに行ってお勉強や。




二人だけの魔法講義





 今日は日曜日。せやけどフェイトちゃんもなのはちゃんもお仕事やし、シグナムたちも同様や。
 すずかちゃんも今日は家のことで用事があるそうやし、アリサちゃんはお父さんがお休みなそうや。
 忙しいそうやし一緒にいられる時は一緒におるほうがええやろうしな。
 せやけど家におんのがザフィーラだけやし、散歩って訳にもいかへんし、家に一日中おんのも嫌やったからこうしてアースラにお弁当持参で遊びに来たんや。
 もちろんみんなに迷惑かける気はあらへんよ。

「あれ、はやてちゃん。珍しいね、アースラに来るなんて」
「はい、クロノ君とフェイトちゃんはおりますか?」
「クロノ君なら執務官室で書類整理しているよ。フェイトちゃんは今日は本局だよ」
「そうなんですか」

 なんや、フェイトちゃんは本局やったんか。うーん、予定とかわってもうたな。
 まあええか、今日の本題はフェイトちゃんやないし。

「なになに、もしかしてはやてちゃん、クロノ君を誘惑しに来たのかな?」
「ゆ、誘惑って何言ってんですか」

 ゆ、誘惑って別にそないなつもりで来たわけやないんやよ。まあ、クロノ君との距離が少しでも縮まればええとは思っとるんやけど。

「ふふふ、このエイミィさんに隠し事は無理ですよ。
 はやてちゃんとフェイトちゃんがクロノ君を奪い合っているのは知っているんだから。
 まあ二人の場合はあそこまであからさまにやればバレバレだけどね」
「そ、そうなんですか?」

 バ、バレバレなんか。
 さすがにクロノ君は気がついてへんやろうけどもしかしたらかなりの人にばれとんのとちゃうやろうか。
 恥ずかしいなもう……

「艦長、こちらの書類に……はやて、どうしたんだ?」
「あ、クロノ君!」

 うわぁ、いきなり入ってこんでもええやろ。まだ心の準備ができてへんのや。
 ええっと、身だしなみは大丈夫やろうか? 変なところはないやろうか?
 ああ、まずはしっかり挨拶せんと。

「おはようクロノ君。今日は魔法の基本を教えてもらおうと思って来たんや」
「魔法の基本を? ああ、この前約束していたあれか。
 ずいぶん急ぐんだな。あれは別にデバイスが完成してからでも十分だと思うんだが?」
「きょ、今日はみんな用事が入っておって暇やったんや。
 せやから時間があるようやったらクロノ君に簡単な部分だけでも教えてもらおうと思ったんや。
 もしかしてクロノ君、今日は忙しいんか?」

 もしそうやったら予定が完全にパーや。

「いや、大丈夫だが少し待っていてくれ。
 艦長、この二つの書類の確認をお願いします」
「ええ……わかったわ。これはこちらで処理しておきます」
「はい、それでは失礼します。
 はやて、どうせここでは教えるのも無理だ。執務官室に行こう。
 そうだエイミィ、ボードを一つ借りるよ」
「オッケー、じゃあこれ使って。それと部屋に連れ込んで変なことしちゃダメだよ♪」
「だ、誰がするか!」

 エ、エイミィさん、ずいぶん直球やな。わたしまで恥ずかしくなるやんか。
 ああ、最初の予定ではフェイトちゃんもおって三人の予定やったのに、これで二人きりやないか。
 フェイトちゃん、ごめんな。
 せやけどせっかくの機会や。大事にせんと。

「ザフィーラ、ここまで送ってくれてありがとな」
「お気になさらずに。私はここで待機しております」
「せやか、みんなに迷惑かけへんようにな」
「はい」

 まあザフィーラなら大丈夫やろ。
 それよりもクロノ君と二人っきりやわ。どないしよ。




 執務官室といってもあるのは作業用のデスクに来客用のテーブルとソファが三つ。二つは二人がけやけどもう一つは一人用やな。

「自分で歩けるか?」

 車椅子をソファのところまで移動させてクロノ君が訊いてくる。
 うーん、魔法で強化すればいけるやろうけど魔法にばっかり頼っておるのもあかんな。自力で歩けるようにならんとあかんし。ここでクロノ君に抱っこしてもらうのもありやな。
 せやけど二人きりでただでさえ緊張しとるのに抱っこまでされてもうたら後が大変やな。
 よし、今日は頑張って魔法なしでいってみよ。幸いソファなら掴むところがあるんやし、せいぜい三四歩程度や。リハビリの成果を見せたるで。

「クロノ君は先に行って待っててな。これでもリハビリはしとるんや。これぐらいなら魔法なしで歩いて見せるで」
「そうか、まだ早いような気もするが…君がそう言うならそうしよう」

 うん、わたし頑張るで。

「よっと」

 まずは体重を両腕にかけながら足をつける。筋力が十分でないのはかわらへんからなるべく両腕で支えとかんと。
 次に片手を車椅子から離してソファの肘掛に乗せる。
 足にちょっと負担がかかったようやけどなんとか大丈夫や。しかしやっぱ何度やっても腕が疲れるわ。
 もう片方の手もソファに乗せて、後は手をゆっくり滑らしながら横から前へと回り込むだけや。
 クロノ君のおるところまであと少しやな。

「あっ!」
「大丈夫か?」

 あかんかったか。足がもつれてしもうた。
 恥ずかしいなもう、結局クロノ君の世話になってもうた。
 まったく、なんでこう何度もクロノ君の前でしっかりできへんのやろう。
 今もまたクロノ君の腕の中におるし。うん? 腕の中?
 前に倒れるところを支えてもろうたんやから当然クロノ君の方に倒れたわけで、それを支えてもろうたんやから当然わたしを抱きとめてくれたのはクロノ君。となるとわたしが掴んでおるのはクロノ君……

「わっ!」
「おっと」

 な、なんてことしてんねん。抱っこされるんならまだしも抱きしめられて、しかもわたしもクロノ君にしがみついとるやなんて。
 は、恥ずかしい。
 しかもとっさに離れようとして体勢崩してクロノ君に抱きとめられとるし。

「どうしたんだ?」
「な、なんでもあらへん。そんなことより早くソファに座らせてや。この格好は…恥ずかしいやん」
「え?…うわぁ! す、すまない。つ、ついとっさに……」
「……………………」

 クロノ君まで慌てんといて。ますます恥ずかしくなるやないか。

「よし、これで大丈夫だな」
「あんがとな」

 ようやくソファに座れたわ。これだけでこんな状況でこの先勉強できるんやろうか?




「これがこうなるわけだから……これはこうなるんだ」
「なるほど、てことはこれはこうなるんか?」
「いや、この場合はこっちのを使うんだ」

 勉強を始めてそろそろ二時間や。
 クロノ君はわたしの隣で仕事をしながら教えてくれとるんやけど…あかん、話は聞こえているんやけど少し集中できてへん。
 教えてくれたことを自分で振りかえっとる時はええんやけど、わからんところを教えてもらう時はクロノ君と一つのボードを見るからどうしても肩がぶつかるんや。
 かなり体がくっついとる状況やから話に集中しようとしてもつい聞き逃してもうことがある。その度に同じこと説明してもらっとるわけやからまた体が密着する時間が増えて…あんまし進んでへん。
 意識せえへんようにしようとはしとるんや。せやかて肩だけやなくて顔までかなり近くになるんやんで。意識せえへんなんて無理や。

「そろそろ休憩にしよう」
「まだ大丈夫やで」

 もう少し頑張っとかんと教えてくれとるクロノ君にも悪いやん。

「いや、時々休憩を挟むのも大事なことだ。現にはやても最初に比べて集中力が落ちてきてる。
 それにもうすぐ昼食時だ。食堂が込み合う前に食事を済ませておこう」

 集中力が落ちとるんは疲れたからやなくてクロノ君の顔が近くてそっちに気を取られとったからなんやけどな。
 せやけどもうお昼か。アースラん中は時計を見んと時間がわからへんから大変や。

「クロノ君、わたしお弁当持ってきとるんや。飲み物もあるからここで食べへん?」
「ここでか? わざわざ作ってきてくれたのは嬉しいが別にここでなくともいいだろう。ザフィーラとかも呼んでみんなで食べればいい」

 うーん、最初はフェイトちゃんも入れて三人でのつもりやったんやけど、せっかく二人きりなんやからクロノ君と二人で食べたいんやけどな。
 何かいい手はあらへんかな……そうや。

「わたしは別にそれでもええけど、エイミィさんにからかわれるで」
「うっ、それは嫌だな」
「ならここで食べればええやん」
「…そうだな、それが一番か」

 まあそれはそれで後でエイミィさんにからかわれるんやろうけど。




 今日のお弁当は摘んで食べられるようにご飯は稲荷寿司と巻物、おかずには前回好評やった出汁巻き卵に加えてアスパラガスのベーコン巻き、ミニトマトやキュウリなんかも手でつかめるようにしてあるし、他の物も爪楊枝をつけとる。
 そんでもってデザートには定番のリンゴやな。これもちょっと手を入れてウサギさん仕様や。

「たくさん食べてな。たくさんあるんやから」
「いや、これはちょっと多すぎじゃないか。さすがに二人分だとは思えないが」
「クロノ君は今が成長期なんやろ、ならたくさん食わんとあかんで。それにもともとはこれ、フェイトちゃんの分も入れて三人分やったからな。まさかフェイトちゃんが本局行っとるとは思わへんかったし」
「なるほど、だからか」

 たしかに三人分は辛いかもしれへんな。

「クロノ君、別に残してもかまへんで。そういう風に作っとるから」
「そうだな、それに昼食は食べてくるだろうがフェイトもあと三時間もすれば帰ってくるはずだ。それなら少し小腹がすいているかもしれないな。それにフェイトが食べないとしてもアルフが食べるだろう」
「アルフさんの分はザフィーラに渡してあるで」
「…そうか」

 やっぱりちょっと作りすぎてしもうたかもしれへんな。
 まあ残しても大丈夫やし、気にせずに食べようか。

「あいかわらずたいした腕だ」
「へへへ、おーきに。これも結構自信作や」
「いただこう」

 クロノ君も気に入ってくれたみたいでなによりや。
 こうおいしそうに食べてもらえると嬉しいわ。

「ほいクロノ君、お茶やで」
「ああ、ありがとう」

 楽しいな。やぱっりクロノ君とおると胸の奥が暖かくなる。
 ますますフェイトちゃんに負けてられへんな。

「なあクロノ君、こうしているとわたしら新婚さんみたいやな」
「ブッ!」
「ク、クロノ君、大丈夫か?」

 まさかここまでむせるとは思いもせんかったな。

「は、はやて、君はいきなりなにを言い出すんだ」
「ちょっと言ってみただけやん。クロノ君過剰反応しすぎや。
 まあそんだけわたしのこと意識してくれてんのかも知れへんけど」
「お、おかしなことを言うな」

 むう、それはちょっと頭にくるな。
 そりゃクロノ君がそんなふうにわたしのこと見てくれとるなんて思ってへんかったけど、はっきりといわれると傷つくわ。
 これはなんとしてでも意識させへんとあかんな。

「ならクロノ君、こんなことしても大丈夫やよな。はい、あーん」
「あ、あーん……?」

 ふふふ、さすがにこれは照れとるな。

「そうや、前に風邪ひいた時はクロノ君が食べさてくれたから今回はわたしが食べさせたる。
 別に意識してへんのなら恥ずかしくもないやろ。さあ、あーん」
「…………あ、あーん」

 よっしゃ、わたしの勝ちや。あとはこれをクロノ君の口の中にいれてっと……

「ん?」
「あ」

 あ、あかん、手元が狂いおった。ちょっと奥までやり過ぎたみたいや。

「にゃんでぁくぉれは?」
「ひゃ!?」

 び、びっくりしたな。

「ク、クロノ君、わたしの指まで一緒に食べるつもりかい。そ、そういうのは段階を踏んでからにしてや」
「ぐぉふ!?」

 ああもう、何てことすんねん。いくらなんでもいきなり人の指くわえるなんて。ああ、せやけどいきなりでびっくりしてもうたけどちょっと気持ちよかったようなそうでないような、変な気分や。
 いやいや、やっぱりあかんで。そういうのはきちんと付き合って段階踏んで、それからそれから……

「ごふぉ、ごふぉ……」

 ってなに考えとるんや。そんなん考えるにはまだ早すぎるやん。ああ、でも女の人が大きくなるんはすぐやというし……

「ごふぉ、は、はやて、お、お茶を……」
「あ、ク、クロノ君! 大丈夫か」

 そんなこと考えとる場合やない。ええっとお茶やな。

「はいお茶やで」
「ん……ふう、落ち着いた。はやて、いきなりびっくりするようなこと言わないでくれ」
「む、クロノ君がわたしの指まで食べるのがいけないんやんか」

 無茶苦茶恥ずかしかったんやで。

「い、いや、そもそも君が指を入れてきたんじゃないか」
「う、うっさい、責任は常に男のほうにあるんや」
「な、無茶苦茶だ」
「うう、クロノ君に汚されてもうた。もうお嫁にいけへん」
「そ、そこまで!」

 女の子にとっては重要なんや。
 でもクロノ君の言うことももっともやからな。今回はわたしにも責任があるわけやし。
 …いやいや、ここは攻める時や。

「そうやな、今度遊びにでも連れてってくれるなら許してやってもええで」
「……なんで僕が」
「だったらみんなにクロノ君に汚されたって言いふらしたる」
「…………わかった。だが休みはそっちの世界のGWまで取れないからな」
「ならGWやな。それまでにいい場所調べとくで」
「わかった、任せる」

 よっしゃ、押してみるもんやな。これでクロノ君とデートの約束ができたわ。
 帰ったらさっそく調べよう。
 それはそうとクロノ君、口の周りご飯粒だらけやな。さっきむせた時に手で抑えとったからそのせいやな。
 あ、右のほっぺに拭きそびれとるのがあるな。

「クロノ君、ここにまだついているで。…んぐ」
「は、はやて!?」

 なんやそんなに慌てて。ただちょっとほっぺについとったご飯粒とっただけやん。
 こんなんしょっちゅうヴィータにやっとるで。もぐもぐ…………

「あ」

   わ、わ、わたし何やってんのや!?
 ク、クロノ君のほっぺについとったの食べるなんて。ついいつもの癖が出てしもうた。
 し、しかもこれさっきクロノ君の口の中に入っておったもんやないか。も、もしかしてこれって…間接キス?

「あ…ふしゅぅぅぅぅ…………」
「は、はやて」




 ど、どうしよう。
 いきなりのことで驚いたが一体はやては何がしたかったんだ?
 いきなり倒れるから何事かと思えば人の膝を枕にして眠り出すし。まだ食事も片付けていないっていうのに。
 しかし困った。はやてと遊びに行く約束をしてしまった。GWは久しぶりに家族で過ごす約束だったんだが仕方ない。どうにかして一日だけ融通してもらうしかないな。
 最近フェイトの様子がどうもおかしいからこの期にしっかり話をしたかったんだが、まあ時間はあるか。
 しかしはやてはどうしよう。僕の服をしっかりと握って離してくれない。
 無理矢理はがすと起きそうだし、起きたら起きたでまた何かありそうだからな。
 誰かを呼ぶのが一番なんだが……やっぱりまだ顔が熱を持っている。もう少し僕自身が落ち着くまで待った方がいいな。またエイミィにからかわれる原因が増えるだけだ。
 しかしさっきのはやての行動には驚いた。いきなりあ、あーんなんかするかと思えば今度は僕の頬についているものをとって食べるなんて。まるで子ども扱いだな。ヴィータの影響か?

「やれやれ、普段彼女達がどんな生活をしているのかわかるなこれは」

 家庭を支えるのは母の役目か。まったく、いい母親をしているな。
 よし、そろそろ熱も引いたな。

『ザフィーラ、聞こえるか?』
『ハラオウンか、どうした?』
『はやてが眠ってしまったんだ。起こさないように動かしたいから手伝ってほしい』
『……主はどんな様子だ?』
『僕の服を掴んだまま眠っている。ずいぶん安心して眠っているようだな』
『そうか、ならばそのまま寝かせていてほしい。どうやら昨日はあまり寝付けなかった上に朝早くから全員の分の弁当を用意していたようなのだ』
『そうか』

 やれやれ、そんなに無理してまで作ることもなかっただろうに。
 ヴィータだっていくらはやての作るご飯が好きだからってはやてに無理をしてまで作ってもらおうとは思わないだろうに。

『ああ、それと先ほどテスタロッサが戻ってきて今そっちに向かっている』
『フェイトがか? 予定よりも早かったな。わかったありがとう』
『いや、こちらこそ礼を言う』

 念話が切れた。しかしフェイトはもう戻ってきたのか。
 今日はなのはも本局だと聞いたから一緒に食事でもして帰ってくるかと思っていたんだがな。
 まあいい、フェイトが来たらこの弁当を食べるのを手伝ってもらおう。

「クロノ!」
「フェイト、そんなに急がないでも大丈夫だって」

 もう来たのか。ずいぶんと速いな。さっき戻ってきたならもう少しかかってもよさそうなんだが。
 またわざわざ走ってきたのか。

「フェイト、扉を開ける前にノックぐらいはするように」
「…………」

 ん? おかしいな? フェイトならとりあえず謝るはずなんだが。どうかしたのか?

「クロノ、それは何?」

 それ? はやてのことか? それともこの弁当のことか?

「この弁当ならはやてが作ってきてくれたものだ。フェイトの分もあるぞ」
「なんではやてがいるの?」
「ザフィーラやエイミィから聞かなかったのか?
 この前ミッド式の魔法の基礎を教える約束をしていたからその件で来たんだ」
「…そうじゃない」

 やっぱり今日もフェイトの様子が少しおかしい。
 母さんやエイミィと一緒にいる時は普通みたいなんだが僕といるときだけおかしくなる。
 どうもよそよそしかったり今みたいに不機嫌そうだったり最近距離が置かれているようで寂しいな。
 やはり僕では兄として不満なのだろうか。

「ねえクロノ、なんではやてはクロノの膝の上で眠っているの?」
「ザフィーラが言うには昨日の夜からあまり寝ていないようなんだ。それで休憩中に眠ってしまったみたいなんだ。ザフィーラに伝えたらこのまま寝かせておいて欲しいそうだ」
「……そう」
「ところでフェイト、昼食は取ってきたのか?
 まだなら一緒に食べないか?」
「………うん。クロノとはやてを二人っきりにはして置けないから

 最後の方は良く聞こえなかったが…まあいいか。

「うっひょー、おいしそうだね」
「ああ、おいしいぞ。アルフの分はザフィーラに渡してあるそうだ。貰いに行くといい」
「そうしてくるよ。じゃあフェイト、また後でね」
「うん、後で」

 やれやれ、さて、どうやってGWのことを切り出すか……







  あとがき

 タイトルに偽りあり(爆)
 ごった煮詰め込みクロノとはやてです。
 フェイトの出番が少なかったのはお許しを。
 ちなみにこの後フェイトはクロノの向かいの席隣で悔しそうに食事を取りました。



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