第八話 零課
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WORLD FANTASIA
第八話・零課
連日天野家での修行を重ね、ついに零課に行く日になった。
祐一、名雪、真琴、香里、栞、舞、佐祐理、斉藤の八人は美汐と久瀬に連れられて、隣町に来ていた。
「では最後に確認しておきます」
一行は直接向かわず、近くの公園によっていた。なぜなら絶対に零課に行く前に言っておかなければならないことがあるからだ。
「これから行く場所は零課の支部であると同時に表の顔も持っています。ですから零課に関係ない人も出入りしていますので私がいいというまでは絶対に騒がないでください。これがまず一つ目です」
八人が頷く。
「次に二つ目、施設内では絶対に北川さんの名前を出さないことです」
「あう、なんで?」
「なんででしょう?」
「…………」
真琴と舞と佐祐理、斉藤が首をかしげる。
「あれ、四人とも知らなかったの?」
「ふぇ?」
「北川君、なんでも零課に命を狙われているらしいのよ」
理由は知らないけどねと付け加える。
「あうー、何で今まで黙ってたのよ!」
「いや、おまえにはたしか言ったはずだぞ、名雪と一緒に、なあ」
祐一が名雪に確認する。
「うん、この前祐一から聞いたとき真琴もいたはずだよ」
「あう〜」
さすがに名雪にまで言われると何も言い返せない。
「でも、北川さんは悪い人なんでしょうか?」
佐祐理がそんな疑問を口にする。
「多分違うと思うぞ」
祐一は親友の援護にまわった。
「じゃあ零課の人が悪い人なんでしょうか?」
「きっとそれも違うと思うよ」
名雪としては父が所属していた零課が悪いとは思いたくなかった。
「実は私も少し調べてみたのですが、零課のデータベースには北川さんの名前はありませんでした」
「えっ、じゃあ北川さんは別に問題ないんじゃないんですか?」
「ですがおじいさまは北川さんのことを知っているようでしたし、北川さんが狙われる理由も知っているようでしたから気をつけるにこしたことはないでしょう」
「それもそうね」
何事も用心するにこしたことはない。もし万が一北川がいなくなるようなことになれば、祐一と真琴の修行に支障が出ることは間違いないのだから。
「では気をつけることは以上の二つです。特に真琴と相沢さんは要注意です」
「うっ」
「あう〜」
二人ともそれなりに自覚があるので反論できない。
「では行きましょう」
一行は美汐に連れられて零課の支部に向かった。
美汐に連れてこられたのはひとつの高層ビルだった。
美汐は中に入ると、受付嬢のところに行って話しかけた。
「資料室の影崎さんに天野美汐が来たとお伝えください」
「お約束のほうはおありですか?」
「はい、確認をしてください」
「かしこまりました、少々お待ちください」
受付嬢はどこかに電話をかけはじめた。
それを眺めていた祐一たちは呆然としていた。
それは堂々としている美汐に対してでもあるが、何よりもその場所に対してであった。
祐一たちが連れてこられた建物はこのあたりで最も企業ビルが並んでいる場所にある高層ビルと言うほどではないがそれなりに高いビルのひとつであった。美汐が言うにはここが零課の支部らしいのだが、周りを歩いているのはみなスーツを着たサラリーマンやOL、私服姿の祐一たちはあきらかに浮いていた。
「なあ久瀬、本当にここがそうなのか?」
祐一が小さな声で久瀬に尋ねる。必要以上に声を潜めているのはビルの中に入った直後、声を上げそうになったところを名雪と香里に脇腹と足をやられたからだ。
「ああ、さっき天野さんが表の顔があると言っていただろう。これがその表の顔だ」
「たしか天野の家が仕切っているんだよな。もしかして天野って社長令嬢なのか?」
「いや、たしかに天野さんの家がこの支部の中心ではあるが、この会社の持ち主は零課の支援者のひとり、麻宮の物だ」
「麻宮?」
初めて聞いた名前に首をかしげる。
「麻宮というのはもともと別の場所で支部をまとめていた一族だったらしいが、だいたい十三年くらいまえにとんでもない不祥事を起こして一族の戦闘技能者をことごとく失った結果、支部をまとめられるほどの力を失ったらしい。ただそれまでにいくつかの企業を起こして財的には優れていたため一線を退いて後方支援に徹する形で今なお零課と関係を持っているらしい。この会社もそのひとつというわけだ」
「不祥事って何を起こしたんだ?」
「さあ、なんせ僕が零課に入るよりも前の話しだし、いちおう麻宮に関しての話は禁句になっているみたいで詳しいことはわからないんだ。僕が知っているのだって刃さんが少し話してくれたからに過ぎないわけだからね」
久瀬は話はそれで終わりとばかりに歩き出した。向かう先にあるのはエレベーターだ。
気がつけばいつの間にか美汐のほうも終わったらしく、こっちに戻ってくる途中だった。どうやら久瀬には次にどこに行くかわかっているようだ。
「みなさん、これからエレベーターに乗りますが、一度にこの人数で乗るのは無理ですので二回に分けます。最初は私が案内しますので、残りの人は久瀬さんについていってください。久瀬さん、影崎さんは三階で待っているそうです」
「わかりました」
久瀬は頷いたが、祐一は少し不満を覚えた。
(こんなに高いビルなのに三階か、どうせなら最上階とかに行ってみたかったな)
はっきり言ってどうでもいい不満である。
そんな祐一は無視して、美汐に続いて何人かがエレベーターに乗り込み始める。
「待て、俺も行くぞ」
慌てて祐一も乗り込んだ。
結果、美汐組は祐一、真琴、香里、栞の四人で、名雪、舞、佐祐理、斉藤は久瀬組になった。
「それでは行きます」
扉が閉まると美汐はなにやら薄いカードを取り出して、階数のボタンのすぐ下にある細い溝に通した。するとその下の板が開き、そこに新たに1から5までの五つのボタンが表れた。
「うな!?」
祐一が声を上げるが、今度は誰もとがめようとはしなかった。なぜなら全員が驚いていたからだ。
たしかに細い溝はあったが、それは横いっぱいに広がっていて、本当にただの板と板の間の溝にしか見えない、カードのスリットとは思えない溝だった。そんなスパイ映画にでも出てきそうな仕掛けに一同は驚いていたのだ。
だが美汐はそんなことには目もくれず、3のボタンを押すと、エレベーターは下に下がり始めた。
そう、美汐の言った三階というのは地上ではなく、地下の三階のことだったのだ。
「ようこそ零課へ」
祐一たちがエレベーターから降りるやいなや、横から声をかけられた。
そのほうを向くと、そこには一人のスーツ姿の若い女性がいた。
「霧香さん、こんなところでどうしたんですか?」
「何言ってるの、あなたが来たというからここで待っていたんじゃない」
スーツの女性の答えに美汐は呆れてしまった。このビルには全部で四つのエレベーターがあり、そのうち二つがこの地下に続いている。ただしエレベーターは美汐が乗ってきたほうに二つ、その向かい側に二つあり、それぞれにひとつずつが地下に続くようになっている。つまりどちらから来るかわからないのだが、この女性はこっちに来ると決め付けていたらしい。
「それで問題の子はその子達?」
「はい、あともう四人久瀬さんが連れてきます」
「そう、じゃあ私はそっちの子も見てから行くから先に行っていて。場所は307号室、そこで津月君が待っているから」
「わかりました。相沢さん、行きますよ」
「お、おう」
歩き出す美汐に祐一たちも付いていく。ただ栞だけはしばらくの間スーツの女性を眺めていた。
「今の人誰ですか?」
「影崎霧香、零課北方支部の実働部隊の司令官です」
「あう、実働部隊?」
「何らかの問題が起きた時に問題を排除する部隊です。直接問題を排除する戦闘技能員、情報収集および隠蔽工作を行う情報技能員の二つをまとめたものです。零課の主力部隊ですね」
「へえ、すごい人なんですね」
栞が感心したように言う。
「美人ですし、頭もいいんでしょうね。憧れます〜」
「そうね、たしかに同姓から見ても美人だと思うわ。栞じゃ絶対にああはなれないわね」
「えう〜、そんなことないですよ。きっと私も後二三年もすればきっと」
「無理よ」
「無理だな」
「無理ね」
「えう〜」
きっぱりと言い切る香里と祐一と真琴、美汐は我関せずとばかりに黙っている。実は霧香に対して栞と同じような思いを抱いていることは秘密だ。そんなことを知られれば祐一の格好の的になることはすでに理解している。
「着きましたよ」
美汐が立ち止まったのは一枚の両開きの扉の前で、その扉にはたしかにさっき霧香が言った307という数字が書かれたプレートがついている。
美汐が扉を開け中に入り、祐一たちも続いて中に入ると
「いらっしゃい。突然だけどコーヒーと紅茶と緑茶のどれがいい?」
なぜか影崎霧香がいた。
これには祐一たちも声すら上げられなかった。
「ん、どうしたの?」
そんな祐一たちの様子を人を食ったような笑みを浮かべて霧香は眺めている。
「な、何でここにいるんですかー!」
「はっ、まさか双子!?」
「ま、まさか今時そんな古いネタを!」
「あうー、信じられない」
よくやく声を上げた四人を見て、美汐はようやく何が起きたのか理解した。
「霧香さん、幻術を使いましたね」
「ええ、だけどまさかそこまで面白い反応をしてくれるとは思わなかったわ。ほら、津月君も笑いをかみ殺すのに必死よ」
霧香の視線のを追うと、テーブルにつっぷして必死に笑いをこらえている男が座っていた。
「ほら、君たちもいつまでもそんなことに立っていないで椅子に座ったら。数だけはたくさんあるんだから」
たしかに祐一たちが案内されたこの部屋は会議にでも使うのか、大きなテーブルの周りに二十近い数の椅子が並んでいた。
いまだに呆然としている祐一たちは言われるままに適当なところにまとまって座った。
「さて、それじゃあ」
全員が座ったのを見て霧香の目が鋭くなる。祐一たちもそれに習って姿勢を改めて気を引き締めた。
「で、どれにする?」
霧香がティーパックやらインスタントコーヒーの粉やらを手に持って言うと、美汐をのぞく全員がテーブルにつっぷした。
結局そのあとやってきた名雪たちも祐一たちと同じような反応をして、迷うことなく祐一と真琴が大笑いをして祐一だけ舞にチョップをくらい、それを見て男がたまらず笑い出して、名雪たちを驚かせたりとして、無駄に時間を費やしてようやく全員がテーブルについて話をする体制が出来上がった。
「それじゃあまずは自己紹介。私は影崎霧香、役職は零課北方支部実働部隊総司令官よ」
「俺は津月俊彦、役職は零課北方支部技術部門総責任者だ」
霧香と、さきほど必死に笑いをこらえていた男だ。
霧香はスーツのよく似合う、いかにもキャリアウーマンという感じのする女性で、女性として優れた容姿と仕事人としての優れた能力をあわせ持った女性だ。
一方俊彦のほうは野暮ったい、丈夫さだけがとりえでありそうな分厚いフレームの眼鏡をして、あごには髭もところどころ伸びている。にこやかな笑顔は三十代四十代のおじさんの様であり、同時に十代の少年のようにも見える。着ている服も霧香と違いだらしのない私服であることもあり、なんというか頼りないように見える。
「いちおう私たちがここでは二番目に偉いことになっているわ。役職からわかると思うけど、あなたたちの中で戦闘技能者として登録する子は私の部下になるからそのつもりで。こっちの津月君は魔導器関係全般を取り扱っているから何か聞きたいことがあったら聞いてあげて。あと、あなたたちのことは天野さんから聞いているから自己紹介はいいわ」
「は、はあ」
さくさくと話を進めていく霧香に祐一たちはほとんどろくに言葉を返せなかった。
「それじゃあ登録について説明するわね。といっても内容はもう天野さんから聞いているでしょうから手続きに関してだけね。
最初は書類に名前などの個人情報を記入してもらうわ。そのあとに基礎身体能力のテスト、そして実戦能力のテストと受けてもらうわ。この二つのテストは登録の際に必要なランクを図るためのものよ。ランクについては知っている?」
そのあたりの基礎知識は前日のうちに全員に教えられていたので、首を縦に振った。
「じゃあ問題ないわね。それじゃあ相沢祐一君、あなたはフォースノヴァを出して、基礎身体能力のテストが終わるまでに津月君がある程度調べておいてくれるから」
「あ、はい」
祐一は言われるままにフォースノヴァを取り出した。結局今日まで一度も剣を出すことができなかったのだ。
「はい、たしかに」
俊彦は祐一からフォースノヴァを受け取るとじっくりと眺め始めた。
「後は彼に任せておけば大丈夫よ。もし彼でもだめだったらあきらめなさい。うちには彼以上の錬金術師はいないから。
まあそれはともかく私も何かと忙しいからさっさと始めちゃいましょう。場所はこの下にあるトレーニングルームよ。更衣室のほうにいちおういろんなサイズのウェアを取り揃えておいたから好きなのを選んで着替えてきてね。場所は美汐ちゃんと宗司君に教えてもらって」
それだけ言って霧香と俊彦は部屋から出て行ってしまった。
「それではみなさん行きましょう」
祐一たちも美汐に連れられて移動を開始した。
基礎身体能力のテストはあくまでなんの何の強化も受けていない通常の状態での能力を測るためのものであるため、普通のスポーツテストなどとあまり違いはない。違うのはその中に視力、聴力、集中力のテストが加わるのと、あくまで戦う人間を基準にしているので内容のレベルが高いことぐらいである。
さて肝心の祐一たちといえば
「えう〜、もう動けないです〜」
「佐祐理ももうだめですね〜」
病院生活が長く、運動不足だった栞と女子高生として平均ていどの運動能力の佐祐理は運動面でのテストでへばり
「あう〜」
「うお!」
「なに!」
真琴、祐一、斉藤の三人は集中力のテストで散々だった。
そのほかでも普通の人間である祐一たちにとってはつらい内容ばかりであった。
さて、その結果
「うーん、合格点をあげれるのは二人だけかな」
との厳しいコメント。ちなみに合格点をもらえたのは夜の学校の戦いで何年もの間身体を鍛え、現れるのを気を抜くことなく待ち続けていた舞と、毎日毎日朝のマラソンを平気でこなしている名雪の二人であった。これには祐一と斉藤、男性陣として立つ瀬がない。
「まあこれはあくまで目安に過ぎないし、実際の戦いでは使う魔導器の性能や技術なんかもあるからこれだけじゃ決められないしね。ところでこれから実戦能力のテストにうつるけど、大丈夫?」
「えう〜」
「ちょっと無理ですね〜」
「無理だ」
「同じく」
「さすがに無理ね」
心配そうに一同を眺める霧香に対して無理だと答えたのは五人、残りの三人はと言うと
「祐一、香里、大丈夫〜?」
「祐一ったら無様ねー」
「佐祐理、大丈夫?」
五人と比べてずいぶん元気な名雪、真琴、舞の三人だった。
名雪と舞は普段から身体を動かしているし、合格点がもらえるだけあって回復が早かった。なぜ真琴が名雪たち同様元気なのかというと、一人気の扱い方を集中的に教えられてきた真琴はとりあえず自分の体内の気だけならある程度コントロールできるようになっていたので、いつも北川にやられているように体内の気の流れを一番安定したいい状態にして、回復を早めていたのだ。おかげでいちおう動ける程度には回復している。これが北川ならば一番疲労回復にいい状態にできるし、他のメンバーの回復もしてやれるのだが、まだ修行を始めて一週間と経っていない真琴にそれを求めるのはあまりに酷なことである。
「あう〜、美汐は?」
「えっ?」
「…久瀬もいない」
「何!?」
真琴と舞の言葉で祐一たちはこの場に美汐と久瀬がいないことに気がついた。
「そういえばテストが始まってから見なかったわね」
「もしかしてこれが嫌で逃げましたか?」
栞がむちゃくちゃなことを言うが誰も取り合わなかった。このテストを受けるのはあくまで今回登録をする人間だけなので、美汐と久瀬はもとから受けないのだから逃げるも何もない。
「あの二人なら先に闘技場のほうに行っているわよ」
「闘技場ですか?」
その聞き慣れない言葉に真っ先に反応したのは栞だった。
「ええ、次の実戦能力のテストはそこでやるの。二人にはあなたたちの相手をしてもらうから」
「えっと、それはもしかして俺たちに天野たちと戦えと?」
「うん、そう」
祐一たちは唖然とした。だが霧香にしてみれば何をいまさらといった感じだ。
「実戦能力を見るんだから相手がいるのは当然でしょう。それにどうせ相手をするなら安心して戦える相手のほうが良いでしょう。ああでもこっちは天野さんに言われて四人呼んであるから。まあだから二人は結局見ず知らずの人を相手にしてもらうことになるわね」
「ちょ、ちょっと待ってください。もしかしてその実戦能力のテストを受けれるのは四人だけなんですか?」
「というか四人しか受ける資格がないのかな。天野さんから他の人は受けるまでもなくCランクだって言われてるから。ちなみに受けるのは相沢祐一君、水瀬名雪さん、水瀬真琴さん、川澄舞さんの四人よ」
それはつまりスペルリング以外の魔導器を持っている人間だけが受ける資格があるということであり、スペルリングだけでは役に立たないと言うことでもある。
それにショックを受けたのは香里だった。
かつての冬は祐一によって栞との仲を救われ、栞の身体は美汐によって救われた。そしてこの前は北川によって守られた。その中に香里自身の力で何とかできたものは何もない。親に迷惑をかけないよう、多少無理でも背伸びして、無理が無理でなく当たり前のものになるぐらい努力して、自分の力で進んできた香里の力では何一つできなかった。それでもスペルリングを手に入れ、それだけでは力不足であることは十分にわかっていたからそれを使ってどう戦えば良いのかを考えてきた。実戦能力を見るというのはそういうものを含めてみるということのはずだ。だがその機会すら与えられない。つまりスペルリングだけではそれほどまでに弱いということなのだろう。いや、あるいはさっきの身体能力のテストに合格できるぐらいの力があれば平気だったのかもしれない。だが香里にはその力もなかったのだ。
「いい加減休憩も終わりでいいでしょう。そもそも実戦能力のテストを受ける中でへばっているのは相沢君だけだものね。男の子として情けないとか少しは思わない?」
「…かなり」
それは祐一自身も思っていたので反論できない。舞や名雪はともかく普段家でごろごろ寝て漫画を読んで肉まんを食べているような不健康な生活をしている真琴にまで負けているのは屈辱であるうえ、ここ数日の修行で体力はかなり上がっている自信があったのでその屈辱や普段の倍であった。ただ体力が上がっているのは本当であったが、祐一が思っているほど上がっていたわけではない。勘違いしたのは北川による疲労回復が原因である。
(うう、こりゃ毎日しっかり身体を鍛えなければ)
実行できるかどうかはさておき、そんな決意をする祐一であった。
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